当院は、地域のかかりつけ医としての役割を担っています。「地域医療への貢献」という当院の使命をしっかり果たせるように、職員が一丸となり頑張っております。看護部は、「やさしく心のこもった看護を提供します」を理念とし、患者さんのかけがえのない人生を、患者さんらしく生きていただくために、ケアリングとユマニチュードの実践を大切にしております。医療チームのメンバーと協力しながら、患者さん・ご家族と職員の双方向の心に残る医療を目指します。患者さんやご家族から「この病院でよかった。」、看護職員から「この病院で働けてよかった。」と思ってもらい、ちくし那珂川病院が地域の皆様より真に信頼される病院になることが私の願いです。詳しくは看護部クレド(信念)をご覧下さい。私どもが目指しております看護を一緒にやりたいとお考えの看護師の方を歓迎いたします。
スタッフの成長のための教育はとても重要です。みんなで楽しく遊べ、スキルアップにつながるプログラムを工夫しております。前向きに学び成長するスタッフに励まされながら、楽しく看護できることを心より幸せに思っております。
私たちが、看護の使命を果たすためには看護職員のひとり一人が、我々が目指す看護をしっかりと理解しておくことが求められます。そのため、クレドとして示しました。職員はいつも身に付けており、時々ふりかえっています。
「クレド」とは、心がけるべき信条の事です。当院看護部は、患者さんへの「優しく、心のこもった看護」の提供を最も大切な使命と心得ています。
そのために以下の4つを実践していきます。
看護実践においては以下の5点を患者さんに寄り添い、解決のゴールを目指します。
私たちが、適切な看護を提供するためには、最新の知識・技術、人の尊厳を大切にできるための倫理的感受性が必要です。そのためには、忙しい中でも教育は重要と考えております。近隣の認定看護師の協力を得て、緩和ケア、フィジカルアセスメント、急変対応、摂食嚥下の学習も継続して行っております。
喜悦会の病院理念と看護部の理念を基盤とし、地域に信頼される質の高い看護が提供できる看護職員を育成します。
– 看護顧問 佐伯 輝子
当院の看護部では、フランス生まれの認知症ケアの技法である「ユマニチュード」を平成27年から全員で実践しています。
私は、健康上の問題や年齢による影響でさまざまな機能が低下して日常生活において人の手を借りなければならない状況になった患者さんを最期の日まで尊厳をもって暮らしていただけるような看護を提供したいと願っていました。
ユマニチュードは、まさに私の願いを叶えることのできる素晴らしいケアの技法なのです。それは哲学と技法により成り立っています。
患者さんが人間らしい存在であり続けることを支えるために、ケアを行う人は常に「私はあなたのことを大切に思っていますよ。大丈夫ですよ。」という優しさのメッセージを発信し続けることが重要です。つまり、ケアを必要とする人の人間らしさを尊重し続けることがユマニチュードの哲学です。
しかし、いくら「あなたのことを大切に思っていますよ。大丈夫ですよ。」と強く思っていても、認識力の低下している患者さんには確かな技術をもっていなくては伝わりません。しっかり瞳を捉えて、優しく触れて、優しい言葉かけをして相手に伝えていきます。そして立ってもらうことも重要です。「見る」「触れる」「話す」「立つ」が技術の4つの柱です。
最初に、私がユマニチュードの素晴らしさを看護職員に伝えました。そして、みんなが正しく実践できることを目指してプロジェクトチームを結成しました。常に継続的に研修会や事例発表会、自己・他者評価などで研鑚を積んで技術を高める努力をしています。
平成31年度は、ユマニチュードラダー教育プログラムにより、確実な実践に向けて更なる取り組みを始めました。
私は、患者さんの笑顔や会話、言葉が出ずとも思いを必死で伝えて下さる患者さんに毎日優しさと勇気をいただいていると感じています。
また、看護スタッフの優しさが患者さんの安寧につながり、人間らしさを支えてくれていると実感できるようになりました。
ユマニチュードは看護の原点でありユマニチュードの実践は看護者の使命であると考えています。