
当院は、2021年3月二日市より那珂川市に新築移設しました。那珂川市に初の複数診療科を有する病院として「地域医療への貢献」という当院の使命をしっかり果たせるように、職員が一丸となり頑張っております。
看護部は、「やさしく心のこもった看護を提供します」を理念とし、患者さんのかけがえのない人生を、患者さんらしく生きていただくために、ケアリングとユマニチュードの実践を大切にしております。
看て、触れて五感で感じ、考え、相手の思いを汲み取り、患者さんやご家族との信頼関係を築きながら多職種チームと連携して看護を実践し、患者さんやご家族から「あなたがいて良かった」「この病院で良かった」と感じていていただけるような看護職員の育成を目指しています。
また、看護師のワークライフバランスを考え、働きやすい職場風土を目指しています。誰もが誰かの母であり、父であり、子どもであり、配偶者でもあります。 それぞれの役割と看護師人生が両立できるように、そして笑顔で働け、職員同士がお互いを認め合い、助け合える職場を目指しています。
スタッフ1人1人が、それぞれに持っている看護能力を発揮できるような人材育成・職場環境の構築にも力を注いでいきたいと思っております。
私たちが、看護の使命を果たすためには看護職員のひとり一人が、我々が目指す看護をしっかりと理解しておくことが求められます。そのため、クレドとして示しました。職員はいつも身に付けており、時々ふりかえっています。
「クレド」とは、心がけるべき信条の事です。当院看護部は、患者さんへの「優しく、心のこもった看護」の提供を最も大切な使命と心得ています。
そのために以下の4つを実践していきます。
看護実践においては以下の5点を患者さんに寄り添い、解決のゴールを目指します。
私たちが、適切な看護を提供するためには、最新の知識・技術、人の尊厳を大切にできるための倫理的感受性が必要です。そのためには、忙しい中でも教育は重要と考えております。法人内の認定看護師の協力を得て、認知症ケア、褥瘡ケア等の学習も継続して行っております。
喜悦会の病院理念と看護部の理念を基盤とし、地域に信頼される質の高い看護が提供できる看護職員を育成します。
「ユマニチュード」とは、フランス生まれの認知症ケアの技法です。当院は、平成27年より、看護補助者も含めた看護職員全員で実践しています。
前任看護部長の佐伯 輝子氏が、「健康上の問題や年齢による影響でさまざまな機能が低下して日常生活において人の手を借りなければならない状況になった患者さんを、最期の日まで尊厳をもって暮らしていただけるような看護を提供したい。」という強い願いから、ユマニチュードの院内教育体制を構築し、当院の看護部のブランドとなりました。
ユマニチュードは「哲学」と「技法」により成り立っています。ケアを必要とする人の人間らしさを尊重し続けることがユマニチュードの哲学です。患者さんが人間らしい存在であり続けることを支えるために、ケアを行う人は常に「私はあなたのことを大切に思っていますよ。大丈夫ですよ。」という優しさのメッセージを発信し続けることが重要です。認識力の低下している患者さんにそれをしっかり伝えるための技術は、「見る」「触れる」「話す」「立つ」の4つの柱です。この哲学と技法を看護部教育計画の中に組み込み、確実な実践に結び付けられるように、ユマニチュード委員会と教育委員会が中心となり取り組んでいます。
日々の多忙な業務でつい業務中心の思考になりがちな職場環境の中で、このユマニチュード研修を受講することで、「あなたのことを大切に思っていますよ。」という看護の原点に立ち返ることができ、「大切な人をケアするようにケアをしたい。」という気持ちが自然に湧き上がってくるという声も聞かれます。4つの技法を活用したグループ演習では、参加者同士で患者さんの気持ちを疑似体験ができたり、実技を通じてケアする人の優しさを感じることができる貴重な時間となっているようです。
これからも、看護スタッフの優しさが患者さんの安寧につながり、微力ながらも「人間らしさ」を支えられていることを実感できる喜びを感じることができるような看護スタッフが、ひとりでも多く増えることを目指してユマニチュードの実践に取り組んでいきたいと思っています。