CARTとは「Cell-free and Concentrated Ascites Reinfusion Therapy」の略称で、癌などによる難治性の腹水(又は胸水)を取り出し、濾過器を用いて細菌や癌細胞等を除去した後、アルブミンやグロブリン等の体力維持に有用なタンパク質を濃縮して再び体内に戻す治療法です。
腹水が溜まると食べられない、腹水を捨てると栄養状態が悪くなる、このようなジレンマを軽減する一つの方法がCARTです。
防府消化器病センター(現東京要町病院)の松崎医師が開発したKM-CARTは従来CARTの回路がつまりやすく、大量の腹水が処理出来ない、熱が出やすいという問題を軽減するために考案された治療法です。
渡邊医師は貝塚病院、防府消化器病センター等で KM-CARTを約400例経験しています。
2016年末までに365例 KM-CARTについて検討を行い、内300回(135名)KM-CARTを施行しました。